内 科

一般内科

かぜ症候群

かぜは、鼻からのどの粘膜にウィルスまたは細菌が感染して急激におこる炎症のことを言います。最も多い呼吸器感染症であり、80-90%がウィルス感染によるものと言われています。主に手などについたウィルスや細菌が口や鼻から入り感染します。多くは安静と症状に対する治療で改善します。
かぜ症候群には、以下のような一般的な症状が見られます。

  • 発熱や体のだるさ
  • 鼻水や鼻づまり
  • 喉の痛みや咳
  • 頭痛や倦怠感

インフルエンザ

インフルエンザ(Influenza)は、ウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。感染力が非常に高く、空気中の飛沫や触れた手からの感染が広がります。感染後、潜伏期間を経て、発熱、喉の痛み、咳、倦怠感、筋肉や関節の痛みなどの症状が現れます。一般的には数日から1週間ほどで症状が改善することが多いですが、重症化する場合や合併症を引き起こす可能性もあります。
インフルエンザは特に高齢者、免疫力が低下している人、慢性疾患を持っている人、妊娠中の女性、幼児などにとって重篤なリスクを持つ疾患です。
当クリニックでは、インフルエンザの早期診断や適切な治療を提供しています。また、ワクチン接種も実施しており詳細についてはお気軽にお問い合わせください。


花粉症

花粉症とは、スギやヒノキ、イネなどの花粉に私たちのからだが過剰に反応して起こるアレルギー反応です。口や鼻から入ってきた花粉を追い出そうとするために、くしゃみ・鼻水といった症状がでてきます。日本では約3割くらいの人が花粉症だといわれています。
花粉症は起こり始めの初期のうちに治療したほうが、効果が速やかですし、重症化も防ぐことができます。治療は抗アレルギー薬の内服や点眼・点鼻を行いますが、メガネやマスクで花粉の侵入を防いだり、うがい・手洗い・洗顔で花粉を洗い流すなど予防も大事です。また、規則正しい生活や睡眠も花粉症を重症化させないために重要です。

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは、舌の下にスギ花粉やダニの成分を少しずつ体内に入れることで、スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎に対する反応を緩和しながら、治していく新しい治療法です。
この治療は3~5年は継続する必要があり、正しく治療が行われると、スギ花粉症の場合は初めてのスギ花粉飛散シーズンから、ダニアレルギー性鼻炎の場合は治療を始めて数か月後から効果が期待され、年単位で継続することで最大の効果(およそ80%)が得られると考えられています。ただし、すべての患者様に効果が期待できるわけではないことをご了承ください。


不眠症

不眠には、なかなか寝付けない”入眠困難”、途中で何度も目が覚める”中途覚醒”、朝早くに目が覚めてしまう”早朝覚醒”、寝た気がしない”熟眠困難”というようにタイプがあります。不眠症の多くは不規則な生活やストレス、飲酒などが原因と言われていますが、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合もあるので注意が必要です。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的に呼吸が停止する病態を指す疾患です。この症候群は、通常は無意識のうちに発生し、呼吸の停止や浅い呼吸が反復的に繰り返されます。無呼吸の回数や時間が増えると、一時的な酸素欠乏や睡眠の断片化により、日中の眠気、集中力の低下、イライラ、頭痛、高血圧、心臓病リスクの増加などが報告されています。睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠検査が一般的に行われます。これにより、睡眠中の呼吸パターンや酸素レベルの変化が評価されます。治療法には、以下のようなオプションがあります。

正圧呼吸療法

(Positive Airway Pressure, PAP)

一般的な治療法であり、装着した装置から空気圧力を加えることで、 上気道を開放し呼吸をサポートします。

口腔装置療法

歯科医師によって適切な装置が作成され、上顎や下顎の位置を調整することで上気道の確保を図ります。

外科的治療

一部の患者には、上気道の解剖学的な問題を修正するために外科的手術が適用される場合があります。

睡眠時無呼吸症候群の早期発見と適切な治療は、生活の質と健康の向上に重要な役割を果たします。
当院では、睡眠時無呼吸症候群に関する診断や治療を行っており、お気軽にご相談いただければと思います。


めまい症

めまい症は、めまいやふらつきの感覚を伴う症状を指します。めまいは、自身の周囲や自身の体が動いているように感じる状態であり、しばしば回転や揺れるような感覚が伴います。めまい症の原因は様々であり、内耳の炎症や結石、メニエール病、良性発作性頭位めまい症(BPPV)などが一般的な原因として挙げられますが、脳の血流障害や神経疾患、ストレスや不安などもめまい症を引き起こす要因となることがあります。めまい症の治療は、原因や症状によって異なるため、場合によっては耳鼻科受診をお勧めすることがあります。